漬物作りで使う「甘麹」を生かして「食パン」を開発!?
パンデミックや景気に左右されないよう、「観光」と「普段づかい」の二刀流を目指す企業はほかにも。
続々とお客さんが入っていく先は、「京つけもの西利」。新潟から来たツアー客です。次から次へと漬物をかごの中へ。
(ツアー客)「(千枚漬け)7~8枚は買いましたよ。友達に。(Qおいくら?)2万4000~5000円」
ただ、賑わっていた店舗もツアー客が去った後は客はまばら。漬物の購入客は観光客や高齢者が中心で、より幅広い地元客らに親しまれる商品を開発しようとたどり着いたのが、なんと「食パン」です。
漬物を作る際に使う甘麹を生地に混ぜて「西利」ならではのパンを作りました。
(記者リポート)「非常に甘い香りがします。めちゃくちゃやわらかくてしっとりしてます。はちみつとかが入っていないそうなんですけど、それがうそだと思うくらいとても甘いです」
2020年の販売以降徐々に人気が集まり、1日約120本が売れているといいます。
(地元客)「(食パンは)ここで買います。私は好きです」
(西利・製造本部パン工房 北村賢工房長)「スーパーでもイベントとして食パンを取り扱っていただくことがある。大々的に漬物も扱っていただけるので、相乗効果があると思います」