全国のスーパーなどで販売されている『コメの平均価格』。
農林水産省の28日の発表では、5kg当たり4220円で16週連続の上昇となりました。
全国有数のブランド米・魚沼産コシヒカリの産地では、コメの高額転売やふるさと納税への申し込み殺到など、これまでにはなかった出来事に関係者が頭を悩ませています。

こうしたなか新潟県魚沼市では、ふるさと納税の返礼品である『魚沼市産のコシヒカリ』が発送できなくなりました。
魚沼市の『ふるさと納税』では寄付額の9割以上がコメの返礼品が希望されます。
魚沼市によりますと、2024年の年末にかけて申し込みが急増。
2024年の寄付額は前年より3割ほど増え、過去最高の35億円になりました。

そのため…、
【魚沼市 地域創生課 吉田英樹課長】
「年末を待たず、いろいろな事業者で在庫切れで…」
「在庫不足が顕著になったのは、今回初めての経験です」
そのうち1社の取り扱い業者では、想定以上の申し込みのために、関東圏を中心に188人・604件分のコメおよそ3tを発送できないことが4月になってわかりました。

業者では申し込みの上限設定はしておらず、毎月決まった量が発送される“定期便”メニューとして5~9月までのあいだ発送できないということです。
これまで魚沼市では予定した数量に達したことがなく、急増する申し込みへの対応が遅れました。
【魚沼市 地域創生課 吉田英樹課長】
「再発防止に取り組んだ中で、寄付者の方々からの信頼がしっかりまた得られるよう、しっかり取り組んでいきたい」

魚沼市では、9月下旬以降に予定される“令和7年産の新米”の発送まで待っていただくように対応をお願いしているということです。