被害者のプライバシー保護の観点などから当初公表されなかった米兵による性的暴行事件をめぐり、県議会は28日に特別委員会を開き、県や県警の対応などについて意見を交わしました。

県議会の米軍基地関係特別委員会では、先週発覚した米兵による性的暴行事件をめぐる県や県警の対応などについて質しました。

このなかで日本共産党の比嘉瑞己議員が「被害者のプライバシー保護に留意しながらも再発防止に向けた公表のあり方を検討すべき」と述べ、県警の知念克幸刑事部長は次のように応じました。

▼県警 知念克幸 刑事部長
「公表のあり方については、適宜・随時検討していくことは必要だと思われるが、それが表に出てそれ以降事件が発生した場合、被害申告を躊躇する恐れも出てくることは可能性として排除できないので個別具体的に判断している」

このあと委員会は、事件に関する意見書と抗議決議の案を審査することを決め、早ければ来月2日までに案をまとめる方針です。