コメや南部鉄器など岩手県奥州市の特産品を集めた物産展が、このほどアメリカで開かれました。特産品の販路の拡大につながることが期待されています。

 日本酒やジュース、それにお菓子やコメがずらりと並びました。日本時間の23日と24日にアメリカ・サンフランシスコで初めて開かれた奥州市の物産展では、62の特産品の展示や試食、販売が行われ、2日間でおよそ2200人が訪れました。

(来場者)
「いい感じだと思います。お客さんたちもサンプルをすごく気に入っていて。少しずつ全部試せるところがいい」

 物産展は特産品の販路拡大やインバウンドの促進を目指して市が開いたもので、サンフランシスコで輸入業を営む奥州市出身の鈴木優子さんが協力し、実現しました。倉成淳市長も現地入りしてそれぞれの商品の魅力をPRし、試食も交えた販売の形に手ごたえを感じていました。

(奥州市 倉成淳市長)
「試食販売したものが、おにぎりを含めて早いペースでなくなっていきました。これはやはり(輸出を増やす)一つのヒントだと思います」
(鈴木優子さん)
「初日で完売したものも何点もあった。いろんな奥州市の産品がアメリカに来られる下地はたくさんあると思います」

 24日には物産展のイベントの一つとして「わんこそば」の早食い競争が行われ、現地在住の日本人や日系人らが岩手の郷土料理を楽しみました。奥州市は今後も市の特産品の輸出拡大に向け、民間企業と連携し取り組んでいきたいとしています。