東京電力福島第一原発では、今年度最初となる処理水の放出が28日、完了しました。

福島第一原発では、4月10日に今年度最初となる放射性物質トリチウムを含む処理水の放出が始まりました。この放出について、東京電力は28日正午前に完了したと発表しました。

今回も、これまでと同じおよそ7800トンの処理水が放出されました。期間中、海水を分析した結果、トリチウムの濃度は1リットルあたり最大27ベクレルで、放出を止める基準である700ベクレルを大きく下回っています。今年度、東電は、およそ5万4600トンを7回に分けて海に放出する計画です。

また、今年2月からは、空になったタンクの解体も始まっていて、来年3月までに、12基が撤去される予定です。