ミャンマー大地震の発生からきょうで1か月。被災地の住民はJNNの取材に対し、軍事政権下で国際支援が届かない中、ミャンマー軍が被災した家から略奪をしていると訴えています。

ミャンマー軍事政権は、先月28日に起きた大地震について、犠牲者がきのう時点で3769人と発表しています。

最も被害が大きいとされる北部ザガインに住むマウンさん(仮名)は、自宅の倒壊で、父親ときょうだい3人を失いました。

ザガインに在住 マウンさん(仮名)
「今もまだ現実を受け入れることができず、心の整理がつきません」

1か月が経ち、各国の救援部隊はほとんど撤収しましたが、ミャンマー軍は、ザガインなどで国際支援物資を十分に配布していません。さらに軍や当局は被災した家屋を解体し、家財道具などを持ち去っているとマウンさん(仮名)はいいます。

ザガインに在住 マウンさん(仮名)
「トラックですべて運びだされてしまうため、私たちは自宅から何も回収できない。軍は盗賊だ」

今も余震におびえる被災者たちは生活再建のめどがたたず、路上での過酷な生活を強いられています。