広島県呉市の海上保安大学校の練習船「いつくしま」が実習生を乗せ、遠洋航海実習に出発しました。

海上保安大学校で行われた出港式には先月、卒業したばかりの実習生45人が出席しました。この遠洋航海実習は、船舶の運航知識や技能の向上を目的に、幹部海上保安官になる最後の訓練として毎年、実施されています。各寄港地で地元の沿岸警備隊との親善交流も行われるということです。

実習生
「3ヶ月の遠洋航海を通して指揮官として成長し、『いつくしま』に乗っている教官たちみたいな立派な海上保安官になりたい」
実習生
「世界において海上保安がどういった意味合いを持つのかをしっかりと学んでいきたい」

式のあと、実習生たちは、去年、就航したばかりの練習船「いつくしま」に乗り込み、在校生や家族の見送りを受け旅立ちました。

アメリカやシンガポールなど5カ国の都市に寄港しながら99日かけておよそ4万5000キロを航海します。