若手の激しい競争の中、セ・リーグで上位争いをしているカープ。中でも打率3割を超え、サヨナラHRなど猛アピールをしているのが、21歳の田村俊介。過去3年間、数々の挫折を乗り越え、今年は進化した姿を見せています。

松山竜平のふるさと・鹿児島県の大崎町で行うチーム最年長の先輩との自主トレーニング。プロ1年目に2度の怪我に悩まされた田村は、2年前の2023年。2年目のシーズンを前に初めて“竜平会”の門を叩きました。

2023年1月・田村俊介(2年目のシーズン)

田村俊介
「全部全力でやってしまうっていうか、抜くところは抜いて力入れるところは力入れるってことはやった方がいいとずっと言われていて…。バットの使い方をずっと教えてもらっていて、棒のように使うんじゃなくて、しなるように使うイメージでやっています」

2年目の進化は力の使い方。

脱力した握り、力任せではない打ち方を模索していました。

田村俊介
「初球は自分の中では振っていこうとずっと決めてますし、やっぱり見逃して見逃して追い込まれるより自分からも攻めていくような打席にしたいと思っているので」

高卒二年目で早くも開幕1軍切符を掴みました。しかし、初打席は三振に終わり、わずか2打席のみで2軍に降格となりました。

そして、3年目に目指した進化は・・・

田村俊介
「力感。入れるところと抜くところをしっかり自分で理解しながらボールに対してどれだけ自分の力が伝えられるかというところを確認しながらやっていました」

オープン戦から絶好調、3本のホームランを放つなど自信を持って初の開幕スタメンに挑みました。しかし、開幕戦で4打席4三振。打率も2割を切って、5月に2軍に降格となりました・・・。