254年前に先島諸島を襲った「明和の大津波」の犠牲者を追悼する慰霊祭が石垣市で行われました。
1771年4月24日にマグニチュード7.4の地震に伴い発生した大津波は宮古と八重山を襲い、合わせて約1万2000人の犠牲者が出たと記録されています。
慰霊祭は、当時住民が避難したといわれる高台に建立された慰霊の塔で行われ、参列者が犠牲者を悼み黙祷を捧げました。
続いて小中学生2人が防災についての作文を朗読しました。
▼大浜中学校 2年 仲山結夏さん
「過去の出来事を忘れず自然と向き合い、日ごろから災害に備え、私にできる最大限の努力をこの先も続けていきます」
最後には参列者全員で菊の花を手向け、犠牲者を追悼しました。
また、24日は陸上自衛隊が石垣市消防本部と合同で津波災害を想定した救援物資の輸送訓練を実施しました。自衛隊がこの訓練を消防と合同で行うのは初めてです。
訓練は津波で沿岸部が被災したと想定して行われ、自衛隊員と消防隊員など合わせて80人余りが、重さ約14キロの飲料水や食料など救援物資を背負って、海から離れた山道や林道など5キロの道のりを移動しました。
自衛隊は消防との合同訓練によって地理的な理解や連携が深まるとして、今後もこの訓練を実施したいとしています。
