長野県南箕輪村の入戸建設工業が4月22日付で事業を停止し、債務整理を弁護士に一任しました。今後は自己破産を含めて検討しているということです。

民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、入戸建設工業は、1955年の設立で、当初は製材業を主体としていましたが、その後は一般木造住宅を中心とした建築工事や公共土木工事にシフトし、2002年5月期には年間の売上高およそ3億4300万円を計上していました。

しかし、大口の得意先が倒産し、公共工事も減少する中、受注が減少したため、住宅建築工事の直接受注に力を注いだものの、大手ハウスメーカーやローコスト住宅との競合が激化し業績の回復には至りませんでした。

さらに資材価格の高騰から収益面も悪化し、財務面は債務超過に陥り資金繰りがひっ迫、先行きの見通しが立たなくなり、事業の継続を断念したものです。

負債はおよそ2億9000万円だということです。