◇《人材確保の悩み…企業が求められるのは安定性や高待遇》

背景にあるのは人手不足です。就活生に優位な“超売り手市場”といわれる中、企業は、魅力的な待遇を用意しなければ、優秀な人材を採用できない状況に直面しています。

若い世代は、会社選びで何を重視しているのでしょうか。

社会人3年目
「福利厚生、住宅の手当とか、休みが取りやすいとか」

新入社員
「やり甲斐やりとかも、いろいろ考えてたんすけれど、初任給はいまの時期、物価高とかあるので、考える面の一つではあるかなって考えてます」

初任給をもらった新入社員
「一気にすごい大量のお金が入ってくるのが、めっちゃ嬉しかったです。お金の面っていうのは、私あまり見てなかったんですけれど、こうやって働いていると、やっぱりお金って大事だなって思います」

マイナビが来年卒業する大学生を対象に行った調査では、企業を選ぶポイントについて、次のような回答がありました。

・【安定している】51.9%。

・【自分のやりたい仕事ができる】27.2%。

・【給料が良い】25.2%


「安定」と「給料が良い」が、経済的不安を受け、近年、増加傾向を示しています。

ただ、人件費は企業にとって大きな負担です。北海道内の中小企業を相手に、経営相談に乗る機関の担当者は、企業を取り巻く環境は、厳しさを増していると指摘します。

北海道中小企業総合支援センター 塚崎敏久理事
「賃上げは、本当はしなければならないが、賃上げするには、資金的な原資が必要となるので、賃上げできない企業も中にはあると思う」

北海道中小企業総合支援センター 塚崎敏久理事
「経営というのは人・モノ・金・情報と言うが、その人の部分が、より経営者の悩みとして、今クローズアップされているのでは」