若い人材を確保するため、初任給を引き上げる企業が増えています。なかには40万円を超える企業も出てきています。

◇《人材獲得競争が激化…初任給30万円時代へ》

北海道電力 齋藤晋社長
「活気あふれる皆さんが、われわれの仲間に入っていただける…、lこれは社員一同歓迎しています」


入社式から約1か月。新入社員にとっては、初めての給料を受け取る時期です。

大手企業を中心に“初任給30万円時代”とも言われる中、北海道内には、さらに上をいく企業が現れました。

北の達人コーポレーション 採用担当 濱田浩太郎さん
「新卒で月給42万円を設定しております」


初任給の引き上げが、激しさを見せる背景には、どんな事情があるのでしょうか。

北海道中小企業総合支援センター 塚崎敏久理事
「やはり人材獲得競争が、人手不足を背景に激しくなっている」


ついに40万円時代の到来なのでしょうか。全国的に広がる初任給引き上げの事情を探りました。

◇《全国トップクラスの初任給42万円の道内企業とは?》

さっぽろ創生スクエアの25階です。札幌の街並みが一望できる一等地。ここにオフィスを構える企業が『北の達人コーポレーション』です。

2000年に創立し、化粧品や健康食品の企画・製造販売を手がけています。前期の売上高は118億円に達します。

今年度の大卒の初任給は、昨年度から4万円引き上げて月額42万円です。

北の達人コーポレーション 採用担当 濱田浩太郎さん
「そもそも給与は、社員が生み出す価値の対価であると考えていて、だからこそ、早期に実力を発揮して、ビジネスパーソンとして成長していくっていうことを前提に、その実力に見合う報酬っていうの提示している」


帝国データバンクによりますと、初任給引き上げの動きが全国で広がる中、30万円以上に設定している企業は1.7%に留まります。

初任給を全国トップクラスの42万円にした理由は、どこにあるのでしょうか。

北の達人コーポレーション 採用担当 濱田浩太郎さん
「優秀な人材の確保だったり、会社としての魅力発信という点で、今回の取り組みっていうは、すごい意味のあるものだなと」