韓国で暮らしている被爆者たちが、平和公園を訪れ、「核兵器廃絶に向けて努力したい」と誓いました。

平和公園を訪れたのは、韓国・テグ市とその周辺で暮らす被爆者や被爆2世の団体、「韓国原爆被害者協会」です。

2世1人と被爆者の、あわせて14人が広島の支援団体の呼びかけで訪れました。

原爆資料館では、裁判で海外に住む被爆者支援の道を切り開いた故カク・キフンさんの写真などを見て回りました。

1歳4か月のとき広島市西区で被爆 カン・チャンヘンさん(81)
「資料館の写真を複製して、韓国でも展示して欲しい」

韓国人原爆犠牲者慰霊碑では、協会の支部長で生後6か月で被爆したパク・イルブさんが「戦後は支援もなく差別にも苦しんだ」と述べました。

パク・イルブさん
「被爆した両親たちも病院で治療も受けられず亡くなりました」

そして「現在、韓国にはおよそ1700人の在韓被爆者が暮らしている」と話し、「“原爆の当事者”として、核のない世界を実現したい」と訴えました。

生後6か月のとき広島市安佐南区で被爆 韓国原爆被害者協会・大慶支部
パク・イルブ支部長インタ
「世界の政治家は核兵器を手放し、共に生き延びる道を選んでほしい」

協会は「交流を続け、協力して核兵器廃絶を目指す」という協定を、広島の支援団体と結んだということです。