新しい広島駅ビルに乗り入れる日が決まりました。広島電鉄は、路面電車の新ルート=「駅前大橋線」が、8月3日に開業することを明らかにしました。
広島電鉄仮井康裕社長
「8月3日、始発より、路面電車、駅前大橋ルートの開業をいたします」
現在、駅前大橋ルートでは、レールを設置する工事や電気設備の工事を進めています。

広島電鉄の仮井社長は、開業に向けて6月の上旬から「試運転」をはじめるとしました。その後、250人の全運転士が新路線を運転する「習熟訓練」が必要なため、確実に開業できる日程にしたということです。

もともと、広島電鉄の路面電車、広島駅への乗り入れは、駅ビルの商業施設「ミナモア」のオープンと合わせる計画でした。広島電鉄は、安全に工事を進めるために商業施設の開業に注力したため、夏に乗り入れることになったとしています。
仮井康裕社長「今年は被爆80年ですので、8月6日までにはなんとか開業したいという風に考えて8月3日に決めた」
新たに誕生する路線が町や人と共に育つことを期待して、広島電鉄では、キャッチフレーズを、「新線、芽吹く。」として、きょうから専用ホームページを開設しました。

仮井社長は「路面電車がJRの2階に乗り入れるのは全国でもないケースなので、楽しみにしてほしい。合わせて猿猴橋町経由で的場までの路線がなくなり、感慨深いものがあると思うので、社内でもクローズアップして取り組んで行きたい」としています。