広島県福山市は24日、県が23日に実施した調査で県東部の海域で取れたアサリから国の規制値(4MU/g)を超えるまひ性貝毒が検出されたと発表しました。

福山市や県によりますと、規制値を超えるまひ性貝毒が検出されたのは福山湾内にある、同市田尻町の漁場で取れたアサリで、13・20MU/gを検出しました。貝が有毒プランクトンを取り込んだことが原因とみられます。

県がただちに県漁協に対し、東部海域のアサリの出荷自主規制を要請しており、東部海域で取れたアサリが流通することはないとしています。

まひ性貝毒は通常、食後30分で唇、舌、顔面などがしびれ、重症の場合は運動失調や呼吸困難を発症。通常の調理温度では無毒化されないということです。

市によりますと、健康被害を訴える人は確認されていないということですが、万が一、症状が見られる場合は、医療機関を受診するよう呼びかけています。

アサリ出荷の自主規制は、週1回行われる検査で、規制値以下が3回続けば、解除となります。