半導体製造装置大手、東京エレクトロンの子会社で宮城県大和町にある東京エレクトロン宮城の新しい開発棟が完成しました。半導体製造の工程が複雑になるなか、開発態勢の強化を図ります。
阿部航介記者:
「新しい開発棟から300メートルほど離れたこの場所でもその巨大さがよくわかります」
東京エレクトロン宮城が新たに建設したのは、最先端の開発を行うための第3開発棟です。AIの登場などで半導体製造の工程がさらに複雑になるなか、半導体製造装置の開発態勢の強化を図るため、総事業費およそ520億円をかけて整備しました。

24日は新しい第3開発棟で関係者が完成を祝い、更なる発展を祈願しました。
東京エレクトロン 宮城神原弘光社長:
「より一層パートナー企業、地元の人たちに恩返しするためにも、『宮城から世界へ』ということで、世界一の工場を目指してやっていきたい」

鉄骨3階建ての建物の延べ床面積はおよそ4万6000平方メートルで、全館の免震構造と装置の大型化に対応した巨大なクリーンルームが特徴だということです。

本格的な稼働は今年9月頃の見込みです。