広島県廿日市市の人口が去年まで10年連続で、転入超過となったことが分かりました。

これは、総務省が24日、住民基本台帳に基づく去年の人口移動報告を発表して、明らかになったものです。

それによりますと、去年、廿日市市への転入者数が転出者数を上回る126人の転入超過となりました。

転入超過の内訳を見ると、0~4歳、25~39歳の年代が多く、廿日市市は「子育て世代に選ばれているといえる」としています。

廿日市市では2015年以来、転入超過が続いていて、これで10年連続となります。

転入超過の要因について、廿日市市は▽政令指定都市である広島市に隣接していること、▽沿岸部のJR山陽線や広島電鉄など公共交通機関に加え、高速道路のICもあり、近隣からのアクセスが良いこと、▽広島市と比較すると、地価が安く、マイホームを持ちやすいこと、を挙げています。

ただ、転入超過の人数は2023年に505人よりも大幅に減っていて、市は「今後は必ずしも楽観できない」としています。