新潟県湯沢町のホテルに設置された自動販売機。購入できるのは飲み物ではありません。“ふるさと納税”です。
訪れた先で寄付ができ、その場ですぐに返礼品が受け取れるという自販機なのです。
その自動販売機は湯沢町のホテル『NASPAニューオータニ』に設置されました。
手順は簡単です。
タッチパネルで寄付する金額を選び、身分証を読み取ります。
そして決済が完了すると、館内で使えるギフトチケットと引き換えることができます。

チケットはレストランや貸し切り風呂のほか、冬はスキー場で、夏はバギーといったアクティビティーでも使えるそうです。

【NASPAニューオータニ 白川潤 係長】
「受け取ったギフトチケットは、その日の宿泊料金でも利用できる。ふるさと納税を知らなかった人がNASPAに来て自販機を目にして、『ふるさと納税できる』、『きょう使える』と、ふるさと納税に対する知識やきっかけにもなればと」

寄付額は1万円からで、その3割分にあたる金額のギフトチケットを受け取ることができます。

観光地の湯沢町ではコメなどの特産品が少ない一方、現地に足を運んで利用する『体験型』の返礼品が人気で、昨年度の寄付総額9億9000万円余りのうち“8割以上”が体験型だったということです。

【湯沢町 企画産業観光部 富沢雅文部長】
「NASPAとしてはホテルの中の消費額が上がる、湯沢町としてはふるさと納税の寄付額が増額する。加えて寄付する人もお得に湯沢町の観光を楽しんでもらえる。“三方よし”の取り組み」

【NASPAニューオータニ 白川潤 係長】
「東京近郊から来るお客さまがたくさんいるので、そういった皆さまに湯沢町を応援してもらって、この町がいつまでも住み続けられる町であるようにしたい」
ふるさと納税ができる自販機は県内で2か所目で、宿泊施設に設置されるのは初めてだということです。