広島県安芸高田市の石丸伸二前市長に「恫喝された」と虚偽の発言をされて名誉を傷つけられたとして、市議が石丸前市長や市に対して損害賠償を求めた裁判についてです。最高裁判所は23日、上告を受理しない決定をし、市に賠償金の支払いを命じた判決が確定します。
この裁判は、石丸前市長が2020年10月、市議会で別の市議の居眠りについて議会と意見交換したことを巡って、「恫喝があった」とSNSに投稿。その後、どう喝したのは山根温子市議と議会で名指されるなどし、名誉を傷つけられたとして、山根市議が損害賠償を求めていたものです。
おととし12月の一審・広島地裁は「どう喝はなかった」とし、「山根市議の社会的評価を低下させ名誉を棄損した」などとして安芸高田市に33万円の支払いを命じていました。
広島高裁も、安芸高田市に損害賠償の支払いを命じた一審判決を支持し控訴を棄却していて、安芸高田市は、上告をしないことを明らかにしていました。
一方、この裁判の補助参加人である石丸伸二前市長は上告をしたということです。
この裁判について、最高裁判所は23日、上告を受理しない決定したということで、市に賠償を命じた一審の判決が確定するということです。