シャープは広島県福山市に拠点を置く子会社を、親会社である台湾の「鴻海精密工業」側に売却すると発表しました。

売却されるのは、光ディスクの読み取りなどに用いる半導体レーザーを製造する「シャープ福山レーザー」です。

鴻海側からの提案により、23日、売却へ向けた契約が結ばれました。7月にシャープから福山レーザーへ土地や建物、知的財産権などが承継され、9月にはシャープが保有する福山レーザーの全株式が鴻海側の子会社に155億円で売却される予定です。

シャープからの出向が多い、従業員およそ550人の雇用は維持されますが、将来的に社名が変わり、「シャープ」の名前が消えることになりそうです。

シャープは「福山レーザーにとって、鴻海側の傘下に入ることで、高付加価値の商材へとシフトを進めることが可能になる」としています。

シャープは去年、家電製品などの事業に集中していく方針を示していました。