宮崎県西臼杵郡の3つの町で、野良猫や地域猫に不妊手術を行って元の場所に戻す「TNR活動」が始まりました。
23日は、関係者が出席した決起会が開かれ、猫への不妊手術も行われました。

23日の決起会には、高千穂町と五ヶ瀬町、それに、日之影町の町長や兵庫県の公益社団法人「どうぶつ基金」の関係者などおよそ20人が参加。猫の殺処分を減らしていくことを確認しました。

このあと、さっそく、猫への不妊手術が行われました。

「TNR」とは、Trap(トラップ)、猫を捕獲して、Neuter(ニューター)、不妊去勢手術を行い、Return(リターン)、元の地域に戻すの頭文字をとった活動で、野良猫を減らすのが目的です。

どうぶつ基金によりますと、3町に生息しているまだ手術を受けていない猫は、去年の9月時点で509匹にのぼるということです。

(五ヶ瀬町 小迫幸弘町長)
「(猫を)どうにかしてほしいという意見はたくさんあったので、今回、地域をあげてみんなで取り組むという意味が、これまでのトラブル解消に向かうのではないかなと思っています」

この取り組みは、7月まで実施される予定で、3つの町で捕獲された猫400匹から500匹に対して不妊手術を行うことにしています。

西臼杵3町では、高齢化や過疎化が進んでいる影響で、多頭飼育崩壊が起きたり、動物病院への搬送が困難になったりと、猫の飼育に関する様々な課題が抱えているということです。