3月に開通した広島県福山市の「鞆未来トンネル」について、鞆町中心部での交通量削減の効果を検証する初めての調査が始まりました。

RCC福山放送局 内田博文記者
「鞆未来トンネルの利用開始から1か月近くになろうとしています。県は交通量調査を鞆町内8カ所で行なうため、このようなカメラを設置しました」

トンネルの東西の出入り口や、鞆町中心部の主な交差点にカメラを設置。4月23日と5月4日の2日間で「トンネル開通から1か月後」の交通量を検証します。県は鞆町の中心部で1日最大3千台の削減を想定しています。

狭い道沿いの商店で働く武内孝之さんは、交通量が減った一方で、観光客が車をよけなくなったと感じています。

武内孝之さん
「交通量は減りました。減ったがために、観光客は道の真ん中を歩いています。逆に交通量が多い時の方が、観光客の人はよくよけてくれていた気はします」

県鞆地区まちづくり推進事業所 吉田隆則所長
「(中心部への)流入車がまだあるかもしれない。この調査に伴う効果をその後に反映できるような施策も打ち出していきたい」

調査はトンネル開通から「半年後」と「1年後」のタイミングでも行われます。