ことしの平和式典で広島市の松井市長が読み上げる「平和宣言」について、被爆者や有識者などが議論する懇談会が22日、広島市で開かれました。
懇談会は、「平和宣言」について広く市民などから意見を聞くため毎年、開かれています。非公開で行われた懇談会には、松井市長を座長に、被爆者や有識者など8人が出席し、今年の平和宣言の構成や内容を話し合いました。
広島市 松井一実市長
「核兵器を廃絶するということは戦争をしないという理想を達成するために必要不可欠で現実的な手段」
委員からは、国際情勢などを背景に核廃絶に後向きな世論が形成されないよう、若者や外国人にとっても理解しやすい内容を求める意見が上がったということです。式典をめぐっては、被爆80年のことし、広島市は各国に対してこれまでの「招待」から、式典の目的や趣旨を書いた「案内」を通知する方式に変更する方針です。
広島市 松井一実市長
「理想に向けた取り組みをどうするかを分かってもらえるような、それを訴えかけるような平和宣言にしたい」
懇談会は平和式典までにあと2回、開かれる予定で、7月の最終会合で平和宣言の文案が検討されます。