今シーズン2年ぶりに一軍に復帰した楽天イーグルス西口直人投手。右ひじの手術を乗り越え、復活にいたるまでの道のりに迫ります。

4月8日の日本ハム戦。同点で迎えた6回、マウンドに上がったのは、プロ9年目の西口直人投手。

損傷したひじの靭帯を再建する、通称「トミージョン手術」を受け、今シーズン一軍に復帰。実に677日ぶりの本拠地登板で圧巻のピッチングを見せました。

楽天イーグルス 西口直人投手:
「春季キャンプからまっすぐにはこだわってやってきていたので、それが結果として出てくれたのは自分の中でも自信につながるかなと思います」
2022年には、中継ぎ投手としてリーグ最多の61試合に登板し、大車輪の活躍を見せた西口投手。

しかしその翌年に手術となり、リハビリのため1年以上マウンドから離れることになりました。

楽天イーグルス 西口直人投手:
「野球の試合で投げられないという期間が、こんなに続いたことはなかったので、一軍の試合を見ていても同世代の選手ががんばっている姿を見て、そこに自分が立てていないことがすごく悔しかったですし、ケガの状態がいい悪いもあったりして、なかなかうまくいかない日々がありましたけど、復帰した時にもっといいピッチングをするために『こうしていこう、ああしていこう』という話ができている時は、自分の中でも希望は持てた」

進化した姿で復帰するために、リハビリ中から取り組んできたのは、球威のある強いストレートでした。

ホーム復帰登板の4月8日も、最後の打者は、この日最速となる155キロの直球で仕留め、その成果が実戦で見えつつあります。

楽天イーグルス 西口直人投手:
「球速アップというところには着手していて、以前のように上半身に頼った投球ではなくて、しっかり下半身でパワーを生み出すというところができていたかなと思う。映像見返した時に『三木監督笑ってくれているな』と見ていて、三木監督の笑顔をこれからももっと出していけるように頑張りたいと思います」

ここから新たな野球人生のスタート。生まれた目標は。

楽天イーグルス 西口直人投手:
「手術した時に、これから先の野球人生を考えた中で、この先10年投げることを目標にやりたいなと思ったので、息の長い選手でいたいというのは、今の気持ちかもしれないです」