昭和のおもちゃを紹介する展示会が青森県八戸市で始まり、昔懐かしい「フィギュア」や「レトロなおもちゃ」が展示されています。
「八戸の昭和史と昭和サブカル展」では、コレクターの安田勝寿さんが集めた300点以上のおもちゃなどを見ることができます。
2025年は戦後80年、そして昭和から100年でもあり、おもちゃは戦後から年代順に並んでいます。
安田勝寿さん
「特にこのブリキは、当時は物資が少なかったので、駐留していた米兵が食べた缶詰を日本の玩具工場が回収しておもちゃに転換していた。裏を見ると使い回ししているみたい」
電車のブリキのおもちゃは、裏面は乾電池を再利用して作られています。このころに国内で作られたおもちゃは、主に海外へ輸出するために製造されていたということです。
そして、昭和30年代には、国内の子ども向けに作られていくようになりました。
安田勝寿さん
「元祖のヒーローを語るうえで『月光仮面』は外せないので展示しています。価値は3体でけっこう高いです。あわせて100万円くらいします」
その後、移り変わりとともに子どもたちにとってのヒーローの人形が誕生します。
なかには当時、流行したゼンマイを回すと火花が出るものや…。お面がとれて、中から顔が出てくるものも。こちらの人形はいまでは10万円ほどの価値があるということです。
安田勝寿さん
「いまでは出せない『味わい』、ほのぼのとした『温かみ』があって、昭和のおもちゃの魅力かなと思っています。昭和の初めは貧しくて、おもちゃも貧相だったのですが、年を追うごとにおもちゃも豪華になっていて、工夫がされて。おもちゃの歴史も並べてみて初めてわかった気がします」
また、安田さんがこれまでに集めた昭和のレコードが約70枚展示されています。
この展示会は、八戸市で6月15日まで開かれています。