アメリカ・トランプ政権の関税政策についてです。この影響が、広島で最も大きい業界が自動車関連です。海田町のシート業者を取材しました。

東洋シート 組立課 坂田祐介 主任
「こちらがCX30とMX30の助手席と運転席を組み立てる混流生産ラインとなります」

自動車のシートなどを製造する東洋シートです。1947年創業。海田町に本社を置き、県内をはじめ山口や兵庫に製造工場があり、アメリカやメキシコ、中国など海外にもグループ会社の生産拠点があります。

東洋シート ソフトトップ課 奥村優治 主任
「マツダ様のロードスターのソフトトップの生産を行っている職場。マツダ様の生産順序通りに、種類に合わせて生産をおこなっております」

トランプ政権は日本時間の3日、アメリカに輸入される自動車に対し25%の追加関税を発動しました。エンジンなど主な部品についても来月3日に発動するとしています。自動車メーカーのマツダは、アメリカでの販売台数のおよそ8割を日本とメキシコからの輸出が占めるため大きな影響を受けると見られています。そのマツダとの取引が国内での売上の8割以上を占める東洋シート。業績へのマイナスの影響は避けられないといいます。

東洋シート 渡邉新司 社長
「まずは、こんなことがあるんだと思いましたね。先行きが、不透明だからこそ混乱する。政府は、まずは早く答えを出してほしい。方向性を示してほしい。それに対して我々はできることをやっていく」