高校卒業者などの就職を話し合う会議で、求人票の公開時期を前倒しする検討が始まりました。
検討会議には、青森県内の経済団体や県教育委員会などの関係者が出席し、2月の全国会議で示された今年度の選考時期などが報告されました。
この中で来年度以降、現在7月となっている求人票の公開時期を全国の議論と合わせる形で、前倒しする方向で検討することが決まりました。
県高等学校長協会工業部会 工藤和樹 部会長
「最近は県内企業もだいぶがんばって早め早めに(求人票が)出てくるようになってきているので、早めの情報提供があったら生徒たちもしっかり考える時間を捉えながら、自分の進路を決定できるのではないか」
この春に卒業した県内の高校生の求人倍率は、4倍超えの過去最高で“売り手市場”が続いています。
企業側は積極的に人材確保を図っていますが、なかには求人票の前倒しに対応しづらい企業もあるのが現状です。
県商工会連合会 時田佳明 事務局長
「従業員が次の年度欲しいのかが小さい店は分からない状態がある。(求人票公開を)前倒ししてやっていければ、本当は子どものためにもいい」
県教委は今後、学校や企業にもアンケートを行い、結果を国へ報告することにしています。