政府が備蓄米の放出をしたあとも米の高値が続いています。長崎で米を使った商品を製造販売する専門店の現状を取材しました。

農水省のまとめによりますと、米の販売価格は、14週連続で高値を更新し、5キロあたり4214円。1年間で倍以上値上がりしています。


米麹や甘酒を製造販売するこちらの店では、長年、熊本産ヒノヒカリを使ってきましたが、ことしに入り、少しでも安い国産米をインターネットで探し仕入れるようになりました。

末吉麹屋 店主 末吉勝次さん(72)
「もう倍になったらさすがにですね。だから値段もですね、少し上げさせてもらったんですけどね。ほんのちょっとですけどね」

ことし2月に米麹を1割あまり値上げしましたが、高齢の愛飲者が多い甘酒は価格を据え置いています。

末吉さん
「たくさん買ってもらうと、どんどんどんどん高い米を加工しないといかんもんやから。売れ行きもあんまり今の感じやったら、あんまない方がいい」