波による浸食や高波から海岸を守る離岸堤が高知海岸の一部工区で完成し、報道関係者向けの説明会が行われました。

離岸堤には波を打ち消すことにより越波を減少させたり、海中の砂の移動を制御することで砂浜の浸食を阻止したりする役割があります。国土交通省四国地方整備局では高知県南国市久枝から高知市仁井田までのおよそ8キロに及ぶ南国(なんこく)工区で、1969年度から離岸堤の整備を行っていて、先月、最後の53号目となる離岸堤が完成しました。

南国工区では1974年の台風16号以降、台風による越波などで堤防が崩れたり浸水したりする被害を2回に抑えているほか、着工時と比べ徐々に砂浜が回復してきているということで、今回の「南国工区」完成により更なる効果が期待されるということです。

(高知河川国道事務所 渡邊国広 事務所長)
「これまでもたびたび、台風のたびに堤防が崩れる、越波が生じるなどの被害が生じてきましたが、そういった被害が起こりにくくなるものと期待しています。この回復した砂浜に遊びに来ていただいて、海岸を楽しんでいただきたいと思います」

完成式は26日、南国市の地域交流センターMIARE!で行われる予定です。