北九州市民の台所、旦過市場は3年前の4月と8月、2度にわたって大規模な火災に見舞われました。
最初の火事から19日で3年、今はインバウンドが増え新たな商業施設も建設中で着実に復興に向かっているようです。
生鮮食品を扱う店が並ぶ

旦過市場には生鮮食品を扱う店が並び北九州市民の台所とも言われいまも多くの買い物客でにぎわっています。

買い物客
「タケノコとか旬のものが早く出してくれるからそれを買いにきました。新しい建物は昔ながらの地域に密着した買いやすいようなお店であってほしい」
古いアーケード街が日本らしさを感じさせるのか海外からの観光客も増えました。

旦過市場商店街 中尾憲二会長
「インバウンドの方も相当増えましたし、通りのにぎわいは、活気が火事以前よりもあるような気がします」
創業100年の酒店も被災

3年前の4月19日旦過市場一帯を激しい炎が包み、42店舗およそ1900平方メートルが焼けました。

旦過市場のすぐそばにある「中野酒店」もこの火災に巻き込まれました。店舗兼住宅だったビルが被災したのは、創業100年の節目の年でした。

中野酒店3代目 中野正雄さん
「火が吹き上げている状態だったので消火器とかの問題ではなかったので」
取引先だった旦過市場の飲食店が廃業するなど経営の厳しさが増す中、去年6月、ビルを建て替えて再出発しました。

中野酒店3代目 中野正雄さん
「おじいちゃんの代からの場所でしたので、やっぱり再建したいというのはありました。ようやってたと思うけど、まだこれからですよね」
「まだこれから」と言う中野さんが期待しているのは新たな商業施設です。