後継者不在のため閉院の危機にさらされていた青森県三沢市の精神科病院を運営する医療法人が、東京の医療法人に事業が引き継がれることが決まりました。
事業が引き継がれることになったのは、三沢市の医療法人「聖心会」が運営する精神科病院「三沢聖心会病院」です。
後継者がいないため、閉院を検討せざるを得ませんでした。
ただ、関東を中心に5つの病院を運営する東京の医療法人社団「正心会」に事業を譲渡することになり、15日には成約式が行われました。
医療法人「聖心会」 矢幅啓孝 理事長
「もう歳もとったし、辞めようかと思っていたが、終わりが新しい出発だったことに非常に感銘を受けています」
医療法人社団「正心会」 関口秀文 理事長
「地域に精神科病院がなくなってしまうことはよくないと思っている。効率的に継続した医療提供が続けていけるような形を構築したい」
三沢聖心会病院を引き継いだ正心会は、若手医師の育成にも力を入れ、地域医療を長く守りたいとしています。