JVA(日本バレーボール協会)は4月17日、2025年度バレーボール男子日本代表チームの登録メンバー43人を発表しました。
20代前半の若手選手も名を連ねる 5月12日に国内合宿をスタート
パリオリンピックの準々決勝・イタリア戦。勝利まであと1歩まで迫りながら、最後の1点が届かず悔しい逆転負けを喫したバレーボール男子日本代表。あの激闘から約8か月、ロサンゼルスオリンピックに向けての第一歩となる2025年シーズン。
日本を世界のトップチームに導いたフィリップ・ブラン監督の後を受けた、同じフランス出身のロラン・ティリ監督は「世界での競争が激化する中、すべてのトレーニング、試合、大会が、ロサンゼルス2028オリンピックの出場権獲得と表彰台に立つという目標につながります。こうした状況の中、2025年は大会を戦うAチームと、育成を目的としたBチームを編成し、双方でチーム作りを進めることで、経験豊富な選手を休ませ、回復させることができ、新たな才能を発掘し育成することができる唯一の年となります」とコメント。勝利と育成の両方を追求する決意を示しました。
注目のメンバーには、パリオリンピックを戦った石川祐希選手(シル・スーサ・ヴィム・ペルージャ)、高橋藍選手(サントリーサンバーズ大阪)、西田有志選手(大阪ブルテオン)、関田誠大選手(ジェイテクトSTINGS愛知)、山本智大選手(大阪ブルテオン)といった主力メンバーに加えて、現在SVリーグで活躍中の工藤有史選手(VC長野トライデンツ)や高木啓士郎選手(広島サンダーズ)、ビーチバレーとの二刀流で結果を残している水町泰杜選手(ウルフドッグス名古屋)といった20代前半の若手選手を初めての代表メンバーに選出。
大学生からも、特別指定選手としてSVリーグにも参加しすでに日本代表として日の丸の重みを体験している甲斐優斗選手(専修大学4年)をはじめ、高橋慶帆選手(法政大学4年)や麻野堅斗選手(早稲田大学3年)、この4月に駿台学園高校から大学に入学したばかりの川野琢磨選手(早稲田大学1年)ら6人がメンバーに名を連ねました。
初代表が11人とチームづくりの上でも新たな試みとなる状況にティリ監督は「2025年の目標は2つです。1つ目は、新しいスタッフ、選手、チーム哲学、指導方法が変化する移行期において、互いにじっくりと理解を深めること。2つ目は、2025年シーズンの開幕、そしてネーションズリーグと世界選手権で好成績を収めることです。困難や不確定要素は承知の上ですが、私たちは毎年各大会で表彰台を目指します。私たちの野望を果たすことが、ロサンゼルス2028オリンピックへ続く唯一の道となります」とコメント。選手たちと共にチームとしての融合を図りながら固い決意と勇気をもって目標を目指し続けることを誓いました。
男子日本代表は、5月12日に国内での合宿をスタート。5月30日まではAチーム、Bチーム合同での合宿を行った後、Aチームは、6月11日から中国の西安で行われるネーションズリーグ2025大会(第1週)に参戦。日本国内には、7月16日から千葉市の千葉ポートアリーナで行われるネーションズリーグ第3週に登場します。
予選ラウンドを勝ち抜いて、7月末から8月にかけて中国の寧波で行われるネーションズリーグファイナルラウンドでの表彰台、そして9月に予定されている2025世界選手権大会での上位進出を目指す男子日本代表、この後の奮闘に期待です。