門司・小倉・若松・八幡・戸畑の5つの市が合併した北九州市は来年、誕生から60周年を迎えます。5市合併の半年ほど前に開通し、新たな「北九州市」のシンボルにもなった「若戸大橋」。60年経った今も北九州市、そして市民にとって欠かせない存在であり続けています。
◆国の重要文化財

RKB浅上旺太郎「普段は車で通る若戸大橋、こうして歩いてみるとかなり傾斜がきついです。若松と戸畑の美しい風景が見られます」

国の重要文化財に指定されたことを記念して開催された「若戸大橋ウォーキング」。現在は、車両専用の道路となっている「若戸大橋」を約8000人の市民が歩いて渡りました。

参加者「(Q若戸大橋好き?)好き。だって赤できれいなんだもん」「若松から戸畑まで歩いて行きよった。デートとか彼女と一緒に」
◆「東洋一の吊り橋」全長627メートル

「若戸大橋」ができる前、当時の戸畑市と若松市は渡し船で結ばれていました。その渡し船の転覆事故で73人の死者を出したことや、車の利用が増えたことなどから1959年に「若戸大橋」の建設が始まったのです。

こちらは、建設中に地上100メートルを超える高さで働く作業員。休憩中に安全ネットの上で、スイカを食べています。
着工から3年半が経過した1962年9月、開通式が行われました。総事業費51億円をかけた全長627メートルの「東洋一の吊り橋」、「若戸大橋」が開通しました。

開通当初は、歩道がある片側1車線の道路でしたが、交通量の増加により1987年に歩道が廃止に。