福岡県北九州市の市営住宅で、共用階段の天井からコンクリートの一部が落下しました。けが人はいませんでした。

市営住宅での落下事案は、今年度、今回で25件目ということです。

コンクリートが落下したのは、八幡西区の清納団地1号棟です。

9日、入居者が5階の共用階段で、天井からコンクリートが落下しているのを見つけ、10日午前11時ごろ、市の委託管理者に連絡。

落下したコンクリートは、大きさが約50センチ×30センチ、厚さ2センチで、重さは700グラムほどということです。

けが人はいませんでした。

この市営住宅は、1973年度に建てられた鉄筋コンクリート造の5階建てで、エレベーターがないということです。

今回の落下は、コンクリート内に水分や空気が侵入して、鉄筋がさびて膨張し、コンクリートが落下したことが原因とみられています。

市は10日、落下場所の周辺にある剥がれかけている部分のコンクリートを撤去しました。

市内では今年10月、門司区の市営住宅で、5階から重さ約34キロの排水管が落下する事案が発生。

市営住宅での落下事案は、今年度、今回で25件目ということです。

市は今後、共用階段の調査や点検を行い、改修を進めるほか、入居者に対し、共用階段や外壁などに異変があれば連絡するよう呼びかけています。