一方、こちらは今月10日に発売されたばかりのライスバーガー。
直径およそ10センチ、厚さは5センチほどのボリュームたっぷりです。


米はすべて木島平村産のものを使っています。メニューは牛カルビにチキン照り焼き、豚生姜焼きの3種類。

ご飯の量は大盛り級のおよそ240グラムです。

お客さんは:「クラムチャウダーとライスバーガー。食べてみたいねって来たんです」

しかし…。

食の森ひつじ 商品を開発した堀内清子さん:「こんなかたちでアピールしたくて(のぼり旗を)作りました。どこまでこれが使えるかわからない状況になっちゃいました」

開発に半年をかけた新商品。

発売して1週間も経たないうちに、コメの購入先の農家から「もうコメがない」と伝えられたといいます。

食の森ひつじ・堀内清子さん:「(コメ農家に)事情も話して何回もお願いしたけど、ないものは出せないと。当面は無理と言われました」

ライスバーガーを発売したのは、長野市広田(ひろた)の篠ノ井バイパス近くにあるテイクアウト専門店「食の森ひつじ」。

インテリア用品などを扱う専門店が1年半前、店の知名度アップにつなげようと始めました。

看板商品は北信地方の郷土料理・ニラセンベイ。
もちもちとした食感や野沢菜や紅ショウガといった具材にもこだわっています。

ライスバーガーもコメのおいしさにこだわって開発してきました。
しかし、残っているコメは、袋にある玄米10キロ程度です。

食の森ひつじ・堀内清子さん:「お米が手に入らなくという、ちょっと正直これからどうしよう」(残りあるのはこれだけ?)これだけです。これからあちこち探したいと思います」


さらにこの先、店で使っている「こめ油」や、県産の小麦粉などにも不安があるといいます。

食の森ひつじ・堀内清子さん:「食べていただいておいしかったからまた来るねってのが一番うれしい。先行きは分からないので、なんとか続けられるように頑張りたい」