街の魅力を高めようという話題です。広島の新たな観光プランを競う「ひろしまの宝物グランプリ」が、ことしも開かれました。

広島県観光連盟 山辺昌太郎チーフプロデューサー
「広島から全国に羽ばたいて、そして全世界に羽ばたいていく作品が出てくると楽しみにしている」


「ひろしまの宝物グランプリ」は、新型コロナの影響を受けた観光業界を盛り立てようと、広島県観光連盟が去年に続き開催しました。

このうち飲食体験部門には4組がエントリー…。


こちらは、竹原市の竹炭を副原料にした黒ビールです。


竹炭ビールの開発者
「(通常の)黒ビールとは全く違って、アロマホップが効いたアメリカンスタイルのビールになっている」


呉市安浦町のビール醸造所が考案しました。

竹炭ビールの開発者
「ラガーでありながら、キレを楽しみながら香りが特徴のビールになっている。最後に舌に残る苦みが竹炭の苦み」

また、塩田で栄えた竹原市で、江戸時代の街並みの宿に泊り自分で作った塩で身体を中と外から整えようという体験企画も…。


飲食体験部門でグランプリをとったのは、宮島で海上から厳島神社に参拝し、カキの漁場をクルーズしながら水揚げを体験、カキを満喫するツアーです。


県観光連盟は、来年、広島で開催されるG7サミットに期待を寄せています。

広島県観光連盟 山辺昌太郎チーフプロデューサー
「サミットは、広島を全世界に広める大チャンス。われわれもこの機運に乗って広島の魅力を全世界に発信したい」


グランプリの宮島のツアーと、準グランプリとなった酒造りを通して吟醸酒発祥の地を体験する東広島市のツアーが、来年2月、東京で行われる全国大会に進むということです。


― 入国制限も緩和され、来年には広島でサミット。広島県観光連盟は、2年前から「何度も訪れたくなる幅広い広島の魅力づくり」を掲げています。その一環が、この「ひろしまの宝物グランプリ」です。