不登校34万6千人 過去最多に

文部科学省によると、不登校になっている小学生と中学生の数は、2023年度およそ34万6千人と過去最多を更新した。福岡県だけでみても5177人と前の年に比べて1.2倍に増えている。

理由や背景は様々だ。

テストがきっかけで「行けなくなった」男性

高校1年生の時に半年ほど不登校を経験した20歳の男性は、テストをきっかけに急に学校に行けなくなった。

高校時代、不登校になった男性(20)
「学校のテストがすごくプレッシャーだったんですよね」

学校に行けなかった時期に「不登校・ひきこもりサポートセンター」センターを利用した。

当時の気持ちをこう振り返る。

高校時代、不登校になった男性(20)
「家に引きこもっていた状況でした。4か月間何もしていないし、『大丈夫なんだろうか、これからの人生どうなるんだろう』って考えていました。センターは学校とは違うけれど、朝早く起きてここに通って勉強して友達と話すだけで、何もしていないという罪悪感が薄れた気がして、それだけれで心が軽くなりました」

男性はその後転校し、高校にも通うことができるようになった。

今不登校に悩む後輩たちには、こう伝えたいと思っている。

高校時代、不登校になった男性(20)
「すごく辛くて、『どうしようお先真っ暗だ』ってなるんですけれど、逃げるという選択肢も重要だなと気付いたんですよね。でもずっと逃げているだけじゃどこかだめで、どこかで一歩、少しでもいいので前進しなくちゃいけない日がある。本当に難しいけれど、それが大事なのかなと思います」