田んぼを利用して栽培する「菊池水田ごぼう」の出荷が最盛期を迎えています。

熊本県菊池市の上野洋一(うえの よういち)さんの作業場では、収穫されたゴボウの出荷作業が行われています。

このゴボウは、コメ作りの裏作として菊池地域で1970年代から栽培が始まりました。

水田で栽培することで病害虫を予防でき、通常のゴボウより皮が白く、繊維が柔らかいのが特徴です。

JA菊池ゴボウ部会のゴボウは、出荷の際に流水にさらしてあく抜きをしているため、すぐに調理できると好評だということです。

また「菊池水田ごぼう」は2019年に、地域の生産品の名称を保護する『地理的表示(GI)』に登録されています。

※「地理的表示保護制度」=地域の特徴に基づいた特産品の名称を、地域の知的財産として保護する制度

4月中旬までが収穫の最盛期で、関東や関西など全国に向けて、約700トンの出荷を見込んでいます。