2023年に亡くなった歌手、八代亜紀(やしろ あき)さんの性的な写真が付いたCDの発売をめぐる問題で、八代さんの出身地である熊本県八代市の中村博生(なかむら ひろお)市長は17日、「八代さんの名誉を傷つけ、愚弄するかのような行為は許しがたい」と抗議するコメントを発表しました。
この問題は、鹿児島県のレコード会社が、八代さんの性的な写真を付けたCDを発売すると発表したものです。

中村市長は「八代さん本人や遺族の尊厳を守るためにプライベート写真の利用は中止すべきであり、八代さんの事務所による『八代さんの名誉を守るためあらゆる方策を講じる』という声明を全面的に支持する」と強調しました。
この問題を巡っては16日、熊本県の木村敬(きむら たかし)知事も「熊本県としても極めて不愉快で許しがたい行為で、県民の誇りでもある八代さんを冒涜しないよう切に願う」と販売中止を求めています。
熊本県は2024年、八代さんに「県民栄誉賞」を贈っていて、八代市もこれまでの歌手や画家としての功績に加え、2020年7月豪雨で被災した八代市を慰問したことなどを踏まえ、2024年2月に「名誉市民」の称号を贈っています。
