長野県木島平村で16日朝、90歳の女性がクマに襲われたことを受け、村では、パトロールやセンサーカメラを設置するなど警戒が続いています。

16日朝、木島平村穂高で農作業をしていた90歳の女性がクマに襲われ、右腕や背中など10か所以上をかまれました。16日は現場から400メートルほどのところで目撃情報があったものの、その後、クマの行方は分からなくなっています。

クマは体長およそ1メートルの成獣とみられています。

村では、パトロールを続けているほか、午後からは県のクマ対策員などと協力しセンサーカメラを5か所に設置しました。

県北信地域振興局 坂口修さん:「昨日(16日)、最後に出没した場所があって、痕跡等によりこっちの方に来ているのではないかということで、この場所に設置しました」

カメラでは、リアルタイムで監視ができるほか、一定の期間の映像が見られるということで、今後2週間ほど、クマの動きを調べるとしています。

一方、きょうは村内の小中学校と保育園が臨時で休みとなりました。

また、現場に近い下高井農林高校は、授業で外の活動は原則行わず、クラブ活動の時間を短縮し、午後3時半ごろ下校となりました。

下高井農林高校 菊原文典教頭「危険がないかを確認し早く来た先生方にも見守ってもらい、安全を確認しながらやっていく」

村によりますと、小中学校は明日も休校予定で、保育園は再開するということです。

隣の飯山市では9日にクマが出没し男女3人が襲われていて、猟友会によりますと、足跡の大きさなどから、同じクマの可能性があるということです。

県は北信地域に「ツキノワグマ出没注意報」を出していて、朝夕の行動を避けるなど注意を呼びかけています。