“トップバッター”はプラス?マイナス?

井上キャスター:
この世界のトップバッターで、日本の閣僚が会いに行けるという点は、ある程度はプラスに捉えてもいいのでしょうか。

TBS報道局経済部 竹岡記者:
この点については二つの見方があります。

今も関税がかかってる状態なので、刻一刻と企業の利益が減っている状態です。優先交渉権を得たので、早く交渉を進めて早く関税を引き下げられるのではないかというプラスの見方もあれば、他の国の交渉を見て相場を見極めてから対策を練った方がいいのではないかという声も政府内ではありました。

井上キャスター:
先陣を切ることで割りを食うこともあるかもしれませんが、どこかが先陣を切らなくてはいけません。

日本の交渉がどうなるのかということで、大きなニュースになっているわけですね。

出水麻衣キャスター:
世界中の閣僚が日本とアメリカの交渉がどのように進捗していくのかを見ていると思うので、今回は見極めだけで終わってしまうのかというもどかしさのようなものもあります。

TBS報道局経済部 竹岡記者:
トランプ政権は朝令暮改という指摘もあり、そういう意味では「今回はこれを交渉しよう」と範囲をしっかりと定めて固定することも、交渉を円滑に進めるためには重要なのではないかという声もあります。

まずは土俵作りをして、自分たちの土俵で戦えるか、その最初のステップなのではないかと思っています。

航空・旅行アナリスト 鳥海さん:
今は見極めをしていく大事な時期です。
株価の乱高下を防ぐ目的もあるので、ある程度の方向性をつかむためにもまずは関係構築をして、いつでも連絡を取り合える仲になることが先陣を切る日本の大きな役目だと思います。

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<プロフィール>
竹岡建介
TBS報道局経済部 内閣府担当
経済政策や金融政策を取材

鳥海高太朗さん
帝京大学 非常勤講師
航空・旅行アナリストとして国内外の旅行事情に精通