赤沢大臣は“経験豊富”な交渉人にアドバイスを仰ぎ…

高柳キャスター:
まずは見極める段階という今回の交渉は、世界の中でもトップバッターということで各国が注目しています。

赤沢大臣も、茂木敏充前幹事長や甘利明元経済再生担当大臣など、いわば交渉人の先輩たちにアドバイスを求めたということです。

TBS報道局経済部 竹岡記者:
茂木氏は、過去に日米貿易協定で厳しい交渉を担当し、アメリカ側からタフネゴシエーターと称されているわけです。

また、TPP交渉を担当した甘利氏など経験豊富な先人にアドバイスを仰ぎ、そして、対米交渉の先陣を切るということなのではないかと見ています。

井上貴博キャスター:
トランプ大統領の言うことがコロコロ変わる中で、交渉の主導権は今アメリカにありますから、トランプ大統領が言うことに対する受身の交渉になります。日本側が、カードを安売りして切っても、アメリカ側の思うツボですし、難しいところですね。

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
トランプ関税に反発した中国にはたくさんの関税を課す一方、日本のように話し合っていこうという国には対しては90日猶予という状況の今、赤沢大臣が行くというのは、まさしく見極め・温度感を知るということが求められるでしょう。

そして、閣僚同士がしっかりコミュニケーションをとることで、今回は対面で直接話して、その後は電話やオンラインなどを使いながら、何か起こったときにすぐにコンタクトが取れて、情報収集ができる状況を整えるという目的もあるはずです。

そこから、どのカードを切るべきかを見極めるということになると思うので、まず何か(成果を)出すというより、閣僚同士の密接な関係を作るということを最大限やるべきかなと私は思います。