人手不足などを背景に介護の分野でDX化が進んでいます。そんな中、盛岡にAI=人工知能を活用した高齢者施設がオープンします。

5月1日、盛岡市菜園にオープンする「リハビリホームボンセジュール菜園」です。
教育や介護事業に取り組むベネッセグループが運営する施設には、1人部屋、2人部屋あわせて71部屋が用意され、合わせて86人が入居可能です。

また施設では、車いす利用者にも対応可能な機械入浴や、機能訓練指導員による個別リハビリのサービスが提供されます。

(江幡記者 リポート)
「この施設の一番の特徴は介護とDXの融合です」

この施設では入居者の健康状態や精神状態をスコア化して管理します。
そして経験の浅いスタッフをサポートするのが、「マジ神AI」です。

AIには自社のベテラン介護士の経験を学習させていて、状況に応じてスタッフに助言します。
作業の自動化や、指導の効率化で施設で働く介護士や理学療法士看護師の負担軽減を図ります。

(ベネッセスタイルケア 買場昌一 執行役員)
「ご利用されている方の生活の質=QOLの向上ににつなげていくのが大きな目的の一つです。働く人職員にとっては、職員の成長に大きくつながっていくのではないかと思って」

ベネッセグループが北東北に初めてオープンさせる高齢者施設「ボンセジュール菜園」の利用には、条件に応じておよそ180万円から3000万円の入居費と月額利用料が必要だということです。