中米・エルサルバドル“最恐刑務所”次なる標的は…日本人も収監へ?

人口は約600万人、面積は九州の半分ほどの中米・エルサルバドル。

9日、私たちは国会を訪れました。巨大刑務所への外国人移送をめぐり、「世界中の人に知ってほしいことがある」という議員に会うためです。

野党・アレーナ党のマルセラ・ビジャトロ議員。近い将来、アメリカから日本人を含む各国の人々が、エルサルバドルに移送される可能性があると危惧しています。

野党 ビジャトロ議員
「日本人も刑期を務めるためにこの国に来る可能性が高い。それは残念なこと。私たちエルサルバドル人は、犯罪者を収監する国として記憶されたくない」

エルサルバドルでブケレ大統領はカリスマ的存在。支持率は9割を超え、議会も60議席中、57議席をブケレ派が占める事実上の一党独裁体制です。

野党 ビジャトロ議員
「エルサルバドルは書類の上では民主的だが、実際には違う。かなり独裁的な人物が政権を維持している」

国民の支持を背景に絶大な権力を持つに至ったブケレ氏。その力の源は「ギャングとの戦い」です。エルサルバドルは、かつてギャングの縄張り争いが絶えず、「世界で最も治安が悪い国」と呼ばれるほど、国民生活は荒廃していました。