こちらは15日に鹿児島にやってきたクルーズ船。当初は、指宿市に寄港する予定でしたが、急きょ変更されました。その理由は、強い風でした。

(記者)「山川漁港です。当初の予定では乗客が集まっているはずですが、その姿はありません」

指宿市の山川漁港に初めて寄港する予定だったクルーズ船は、鹿児島市のマリンポートにありました。「MITSUI OCEAN FUJI」は、全長198メートル、客室は229室で、総トン数は3万2500トンです。

(クルーズ船の乗客・神奈川から)「指宿は初めて(行く予定)だった。非常に残念」

クルーズ船は船体が大きいため港に接岸できず、乗客は沖合で小型のボートに乗り換える必要があります。

しかし、15日の指宿市の最大瞬間風速は14.5メートルで、乗客の安全を確保するために変更されたということです。

船の誘致を進めてきたひとり、山川町漁協の鮫島祐藏組合長です。去年、県内に入港したクルーズ船のおよそ7割は鹿児島市に寄港し、指宿市が新たな選択肢になれば、地域活性化につながると考えています。

(山川町漁協 鮫島祐藏組合長)「交流人口が増えて、ここに魅力を感じる人たちが移住してくれたり、発信の場にもなるのではないか」

漁港近くの物産店も、次の寄港を待ち望んでいます。

(道の駅山川港活お海道 榎園孝二駅長)「世界中の大型クルーズ船が寄港してもらえる日が訪れるかもしれない。次回に切り替えて期待を寄せて、今回以上の準備をしたい」

山川漁港では来年、クルーズ船の寄港が複数回、予定されているということです。