影響は“金”の価格にも 

目まぐるしく変わる”トランプ関税”。
経済の先行きに不透明感が高まる中、注目されているのが“金”です。

都内にある金の買い取り会社を取材しました。

ゴールドプラザ 川崎拓 鑑定士
「ここ3日ほどで買い取りさせていただいた金の品物の一部をここにお持ちしています。特に今ならインゴットと言われている金の延べ棒の持ち込みが多数増えている」

なぜ金の持ち込みが増えているのか…

ゴールドプラザ 川崎拓 鑑定士
「ちょうど1kgの金の延べ棒で、本日の価格でだいたい1620万円の買取価格」

金の価格は上がり続けているといいます。

金販売大手「田中貴金属工業」の金の店頭小売価格は1万円超えの高い水準で推移していましたが、トランプ大統領が就任した今年はさらに高騰しています。

ゴールドプラザ 川崎拓 鑑定士
「1日だいたい50円の幅でしか変動しないのが金の価格だが、これが毎日のように100円、200円、下手すると700円動いている。いま急激に上がっている段階なので、その分急激に下がる可能性も十分にある」

金高騰の背景には、関税をめぐるアメリカと中国の対立があるといいます。

ゴールドプラザ 川崎拓 鑑定士
米中の貿易摩擦が結構大きくなっていて、先行きが不透明になっているなか、実物資産でありお金の側面も持つ“金”に投資が集まっているような状態」