中国政府はトランプ政権の相互関税に対する報復措置としてアメリカへの追加関税をきょうから125%に引き上げます。
中国政府はアメリカの相互関税について「国際経済・貿易のルールに違反している」としてアメリカからの全ての輸入品に対する追加関税を84%から125%に引き上げます。きょう発動します。
中国共産党の機関紙「人民日報」は、けさ、「アメリカは多国間貿易体制の最大の破壊者である」とする論評を掲載。「一方的ないじめによって国際ルールを踏みにじっている」と改めて非難しました。
中国政府はこの先、アメリカ側がさらに関税を引き上げた場合も「中国は相手にしない」として、関税率の引き上げを行わないことを示唆しています。ただ、別の手段での報復については排除しない姿勢を示しています。
一方、トランプ大統領は11日、中国との対話に改めて前向きな姿勢を示しました。
アメリカ トランプ大統領
「私はいつも習近平国家主席とうまくやっている。とても良い関係なんだ、ポジティブな何かが生まれると思う」
こう話したうえで、習近平国家主席を「とても良い、とても賢い指導者だ」と持ち上げました。
また、各国との交渉については関税の全面撤廃には応じない考えも示しています。
アメリカ トランプ大統領
「(10%が関税の下限ですか?)とても近いね。(どのくらい近い?)いくつか例外はあると思うが、今のところ10%が下限と言えるかな」
発言にはほぼ全ての国に一律で課している10%の相互関税が念頭にあるとみられます。
こうしたなか、11日のニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、前の日に比べて600ドル以上値上がりし、取引を終えました。米中の貿易戦争の過熱が警戒されるなか、FRB=連邦準備制度理事会の幹部が金融市場が混乱しても安定化のために対応する準備ができるとの考えを示したことなどを受け、買い注文が広がりました。
一方、「トランプ関税」で日本企業にも影響が出ています。
アメリカが輸入するすべての自動車に対して25%の関税が課されたことを受け三菱自動車がアメリカの販売店に対して新車の供給を当面、停止することが分かりました。
現地の広報担当者は「関税や次の決定の詳細が分かるまでアメリカの港で車の輸送を止めている」と明らかにしていますが「販売店には十分な在庫があり、顧客に影響はない」としています。
注目の記事
「現金を使えない子が増えた」“新潟唯一の問屋”を継いだ駄菓子屋店主が日々感じる“現代の子ども”と時代を超えて続く“小さな社会” 新潟市秋葉区

「自分は小児性愛者、女の子にしか興味がない」 再婚相手の娘(8)とその友だち(7)2人に性加害 45歳の男は7年前にも同様の事件 事実上”野放し”に

「田舎の造園屋」が魂を込める“105万円の推し活” 同郷の横綱・大の里への愛があふれて社長は本場所の“懸賞金スポンサー入り”を決断

「お昼ごはん、何が食べたい?」と聞かれたら…どう答える?地雷ワードと神ワード 共働き世帯増も、家庭内の役割は変わらず?

「朝起き上がれない…」“なまけ” と誤解されやすい起立性調節障害 不登校の児童生徒の約4割が苦しむ 適切な理解と支援を

快適な秋は短くすぐ冬に…?今年も「四季」→「二季」か 22日冬の長期予報発表前に予報資料から見える“サイン”とは tbc気象台
