鳥取市の男性がSNSに投稿した、とある出来事がネットで称賛を浴びています。
その出来事とは一体?
そして男性がSNSに投稿したのにはある思いがありました。
「今から3時間前にあったことを記しておく。こんなことが日本の田舎であったんですよと誰かに言いたい」
先月はじめ、あるSNSに投稿されたとある出来事。投稿者の対応などが素晴らしいと話題となっています。
一体何があったのか? 取材班は投稿した男性に直接話を聞きました。
「床一面にサラサラとした血がもうたまっていて、男性が壁に寄りかかってたんですね。これはもう、ただ事じゃないなっていうのはすごく感じました」
鳥取市を拠点に教育関連の事業などを行っているという田中大一さん、39歳。
それは今年6月3日、高速バスで大阪に向かう途中、休憩のため立ち寄ったサービスエリアのトイレで起きました。
田中大一さん
「個室の方から別の男性が走りながら『誰かスマートフォン持ってませんか』というふうに言われた方がおられて、『私持ってます』と答えたんです」
異常を感じた田中さんはすぐに119番通報をします。
そして、電話をしながら個室に近づいてみると、そこにはお尻の辺りから大量に出血し壁に寄りかかっている男性が…
意識はあるものの、けいれんしていてかなり危険な状態でした。
田中さんは消防の指示通り、周囲の人たちに救急車を迎えるため外で待っていて欲しいと伝えたあと、男性がスマホを手にしていたことに気が付きます。
田中大一さん
「そのスマホからはか細く声が聞こえてたんですよ。男性に代わって私がスマホに出まして、『いま救急車も呼んで我々がいますので代わりに対応します』ということを伝えてスマホは切りました」
電話の相手は男性の息子さんでした。また、田中さんは男性のスマホケースに病院の診察カードを見つけ病院にも連絡。そうこうしているうちに救急隊が到着しました。
田中大一さん
「制服を着た方がこられたっていうその安心感がめちゃめちゃありました。手際良い慣れた手つきで対応されておられたので、もうこれは大丈夫だなというふうに思いました」
男性は病院に運ばれ処置を受け命に別状はなかったということです。
一方、こうした状況の中、田中さんは途中からあることが気がかりだったとのこと。
田中大一さん
「このサービスエリアもトイレ休憩だったので、10分間しかなかったんですね。男性の対応をしている間にバスが出ちゃったんじゃないだろうかっていう不安が実はありました」
しかし、その心配は杞憂に終わりました。
田中大一さん
「バスの運転手さんがトイレの前で立って待ってくださっていました。バスに戻るやいなや『皆様大変お待たせしました』と『救急対応をされておられましたので、出発が遅れましたが今から出発します』というふうに言ってフォローしてくださいました」
田中さんは今回の一件をSNSに投稿、すると…
「あなたの行動、判断力、観察力はとても尋常じゃありません」
「居合わせた皆様が素晴らしい」
「バスの運転手さんのあったかさに胸がキュンとしました」
「日本はまだまだ捨てたもんじゃない」
数日で9万件近い「いいね」や300件以上の好意的なコメントが寄せられました。
教育関係の仕事に携わる田中さん、こうした助け合いの精神を多くの人たちに持ち続けて欲しいと願っています。
田中大一さん
「この時代他人の目とか、他人の評価とか気にしちゃう時代ではあるんですけど、自分が正しいと思ったことはやるべきですし、正しいと思うことは言うべきですし、そういう自分の信念に基づいて行動できる人がもっと増えたらいいなってことは思うので。そういう気づきとか、発見とか再確認みたいな機会をもし提供できたのだったら、すごくこの話を共有してよかったなというふうに思います」














