議員の女性進出は進まず

様々な工夫をして女性も活躍しやすい環境を整える企業が増えている一方で、政治に参加する女性はまだまだ少ないのが現状です。

内閣府が3月発表した全国の都道府県議会議員に占める女性の割合を見ると、富山県は40人中4人(10%)と、47都道府県中35番目の低さとなっています。

一方で最も女性の割合が高いのは東京都で、119人中37人(31.1%)。

また、市区議会議員に占める女性の割合はさらに低く、194人中23人(11.9%)。47都道府県中、42番目です。

この現状を現職の女性議員はどう捉えているのでしょうか。

富山県議会 奥野詠子 議員(4期目)
「選挙とか政治の世界において、女性だけが立候補しづらいかというと、多分そうではない。いろんな各級選挙で政治にちょっと関心が出てきたなとか、立候補してみようかなっていう時に、一番大きな壁になっているのは『家族の理解』だなとみているんです」

奥野詠子議員は富山市出身で、2011年に富山県議会議員選挙に初当選し、現在4期目。

様々な理由はあるものの、世の中の認識として政治の仕事のハードルは高く、それが女性の政治参加を妨げている1つの要因ではないかと指摘します。

そのため家族の理解にもつなげられるよう、議員という仕事のやりがいを多くの人に知ってほしいといいます。

富山県議会 奥野詠子 議員(4期目)
「課題が解決されると、目の前の人だけでなく、たくさんの人の生活がよくなる。こういう政策を実現できた時は、すごく大きなやりがいを感じるので、仕事の良い面ももっとみんなに知ってほしいなと思います」

そして、これからは女性はもちろんのこと多様な社会を築いていくために個人を大切にする必要があるといいます。

富山県議会 奥野詠子 議員(4期目)
「今までなかなか社会で活動したいけど、しづらかったのが女性が多かったということで、女性がもっとがんばりやすい環境を整えようねっていう話になってきていると思うのだけど、多分それがある程度進んだら、そこから先は男性とか女性とかじゃなくて、もっと個人にスポットが当たっていくような社会になっていくだろうし、そうなるべきかなと」