自分の知見が広がり成長を実感…
企業も試行錯誤する中、富山県は2025年度、「女性活躍推進戦略」として17事業を展開、計1億2300万円の予算を組んでいます。
また、政府は2020年に「第5次男女共同参画基本計画」を閣議決定し、2030年代には指導的地位にある人々の性別に偏りがないような社会の実現を目指しています。

1956年創業、高岡市でレッグウエアの企画・開発を行う助野株式会社は女性の管理職比率の高さなどから、2024年度県の「とやま女性活躍企業」に認定されました。

助野(管理職 3人の子育て中)長尾暦さん
「(社員の)女性の比率がもともと高いと思うのですが、その中でも性別関係なく女性の意見を積極的に取り入れていただけたり、そういった会社の風潮が女性の働きやすさにつながっていると思います」

社員は全体で321人うち女性は193人。管理職は女性が18人と全体の約28%で、卸売業・小売業の女性管理職比率の全国平均6.8%を大きく上回っています。
26年前に入社した長尾さんは、3人の子を育てながら6年前に管理職に登用されました。

助野(管理職 3人の子育て中)長尾暦さん
「育休を取得する度に、周りの同年代がキャリアアップしていくのを見て、焦ったりとか。なので今の役職に任命されたときは、私でもなれるんだっていう喜びもひとしおでした」

育児休暇後も子育てと仕事を両立できるよう、会社では時短勤務の利用が推奨されていて、現在は8人が利用しているといいます。
助野(管理職 3人の子育て中)長尾暦さん
「管理職になったことで、経営陣との距離が近くなったり他の職位の方と様々なお話をする機会が増えたことで自分の知見が広められたりして、自分の成長にもつながっていてよかったなと感じています」